こぼのショーチャレンジ

 
 

 

こぼのショーチャレンジ

1つここで書いておこうと思うことがある。


こぼをショーに出し始めた・・・・こぼが3歳くらいになるまでは本格的に出して行くつもりである。

今までは犬と野宿をして勝てもしないレースに参加してドベじゃなかっただけで大喜びのnojiたちであったのに、アメリカから犬を入れ本格的にドッグショーをやるとなって今までの私たちのカラーが変わってきたと思われている方も多いようだ。

本当の私の目的はこぼをチャンピオンにすることではなく、目的を達成するための1つの必要条件なだけである。それはあってもなくてもいいかもしれないが^_^;

アメリカのマラミュートのブリーダーたちは現在日本人に犬を出すことに嫌悪感を抱いている。

それは日本のブリーダーが誰かに頼み、その人はこうなる結果を知ってか知らずか犬を売ってくれとメジャーな犬舎に コピーしたメールを大量に送った。それがブリーダー同士の間で話題にならないわけがない。

アメリカでは1年に2〜3腹生ませるとパピーミル(子犬製造所)と言って非難されるくらい犬の繁殖にはシビアである。そこに日本からCOPYされた同じ文面のメールが出回れば「チャンピオンならなんでもいいのか!」「その犬をただ繁殖だけのために使うのか!」 誠意を感じられず不信感を抱きそういう話しになるのは当り前だ。
 

そしてそれはそのまま「日本へ犬を出すな」の運動につながってしまった。


マラミュートはアメリカ原産の犬である。日本のどこからかで沸いて出てくるものではない・・・新しい血を入れても5年もすれば同じレベルに下がってしまう。常に犬を入れて行かないと今の繁殖状況ではすぐに限界がくる。

本当に日本のマラミュートのことを考えている人たちにも日本人が非難を浴びてていい犬は出なくなってしまっている。
 


幸い私はこぼのブリーダーたちとは3年に渡る親交があったので「日本への非売運動も時が解決してくれるよ。」でこぼを出してくれた。

しかし、私にとってはそれだけでいいわけではない。

私はこぼを出してくれたことに感謝をして日本人でもきちんとマラミュートとしての活動を行っていることを示していかないといけないと思っている。幸い私は今犬に時間もお金も掛けられる。10年後、5年後、来年・・・・はどうなっているか分からないが“今”はできる。こぼをショードッグ、橇犬として仕上げていくことこれは私にこぼを出してくれたブリーダーたち、回りにいろいろ言われたけど信じて出してくれたブリーダーたちに返さないといけない恩だと思っている。


Quinault Alaskan Malamutes sled team
 

こぼのブリーダーたちはショーも橇もする。
こぼをショーに出し始めたことは伝えた。彼らは私の今の活動とぴったり一緒の人たちである。橇とショー両方でのこぼの活躍を心から喜んでくれるだろう。

こぼのブリーダーたちだけではなく、はなたちを含めこぼにもきちんとした活動を行いそれをアメリカのブリーダーたちに示したいと思っている。何かイベントがあればその様子をメーリングに流し

「日本人だってちゃんとやる人はいるんだよ、日本人という大きな括りで見るのは止めてください。」

私のこぼへの、はたたちへの努力は私のこの先だけではなく先の日本のマラミュートの将来を考えている人たちにいい犬が渡る1つの要因となってくれたらいいと思っている。

私はこの先、いつマラミュートを飼うのをやめてしまうかわからないがそれからも死ぬまで『誰か見知らぬ人の努力でかまわない』いいマラミュートを身近で見ていたいと思っている。

私たちは変わらず同じスタンスで暮らしている。

それはこぼがショーに参加しようと優がギグでどべを取ろうと同じである。一緒に暮らし、一緒に旅もする。なんでも楽しい毎日である。