FCIインターナショナルドッグショー中部ブロック

 
 

 

FCIインターナショナルドッグショー中部ブロック

こぼをショーに出し始め1年5ヶ月が経っていた。こぼも2歳半になっていた。
マラミュートは3〜4歳がピークと見てよいだろう。2歳半でのこぼの体の出来上がりは橇のトレーニングが有効に働いていた。ムキムキだった。

最初はなんだったろう・・・
こぼを入れるときに、私はCarmenやTwilaに、「こぼは橇で使うからショーには出さない」と言った。出さなくてもいいが、出せないわけではない。というやり取りを延々とやった。それが本当かどうかが知りたかった。

最初の数ヶ月はこぼに切り分けをさせるために、レースとショーを代わる代わるに入れ、並行して覚えさせていった。体の出来上がりも早く、橇トレも順調に進んでいたので、成績はよかった。
 

賞  歴

日付 DOG SHOW 成績
H16.10 インターナショナルドッグショー埼玉ブロック -
H16.10 和歌山連合展 G1席
H16.10 インターナショナルドッグショー中国ブロック G3席
H16.10 岡山愛犬クラブ展 EXG
H16.11 インターナショナルドッグショー九州ブロック G1席
H16.11 福山リーディンローズ EXG
H16.11 愛媛愛犬クラブ展 BIS
H16.11 松山愛犬クラブ展 EXG
H16.12 インターナショナルドッグショー大阪ブロック G2席
H16.12 山梨連合展 G2席
H16.12 インターナショナルドッグショー東京ブロック G2席
H17.1 インターナショナルドッグショー千葉ブロック G2席
H17.3 インターナショナルドッグショー中部ブロック BOB
H17.4 アジアインターナショナルドッグショー G3席
H17.4 インターナショナルドッグショー四国ブロック G2席
H17.5 インターナショナルドッグショー近畿ブロック G2席
H17.10 インターナショナルドッグショー中国ブロック G2席
H17.12 インターナショナルドッグショー大阪ブロック -
H17.12 インターナショナルドッグショー東京ブロック G3席
H18.2 インターナショナルドッグショー神奈川ブロック G2席
     
     

こうやって見ると、万年G2の成績だ。
12月の大阪インターはそれにも絡めなかった。
神奈川でG2席まで戻ったものの・・・イマイチな感じが続いていた。

こぼにはワーキングドッグとしての筋肉はもう十分といえるほど付いていた。・・・そもそもその感覚が間違っているのかもしれない。日本ではマラミュートはスピッツタイプグループに分けられている。対戦相手はハスキー、秋田、サモエド、柴、ポメラニアン、バセンジーなど、立ち耳巻尾タイプの犬たち。アメリカではワーキングドッググループで使役犬の中にいる。日本の5グループには筋肉は必要ないのかもしれない。

私の目的は両方平行してできるかどうか・・・・だったはずだったが、最近は鍛えたマラミュートを人目にさらすのが目的となっていた。常にグループ2席、3席で、それだけでいいとも思っていたが、最終の総合の場で「5グループ代表はアラスカンマラミュートです!」が聞きたいとも思っていた。

2006年3月2日(日)FCIインターナショナルドッグショー中部ブロック

一番近いドッグショーの会場だったが、去年は両親や知り合いを呼び、こぼの成長を見てもらったが、グループ戦絡めず、最近はそんなショーも続いていたので、今年は誰にも声をかけなかった。妹夫婦が見に来ていただけだった。

前の日にシャンプーをし、グルーミングで綺麗にして・・・最近は小さなカットもできるよう専用のハサミを買って、ヒゲ、口廻り、足先とグルーミングを楽しんでいた。

「こぼよ〜、私はあなたの筋肉は美しいと思うんだよ〜。
 でもそれがショー不向きなら、ショーもボチボチ終わりにしようか。。。」

この春までのショーで一旦出すの止めようかと考えていた。


夜、去年は盗み食いをされたなぁと思いつつ、汚れないように家の中で一緒に寝たら・・・モモに激しい寝癖が(^^ゞちょっと蒸しタオルでごまかしての出発だった。


・ブリード戦、こぼはピカピカだった。表現が変かもしれないが、動きも筋肉に揺れるコートも本当に美しかった。

・グループ戦、いつものライバルのいる中、こぼは楽しそうだった。妹夫婦と「この犬はここがどこだかよく分かってないな。遊んでいる。」と言っていたくらい楽しそうだった。メスのコーギーで出陳しているlee-runさんのランちゃんは無事、1グループ1席を獲り、一緒にこぼのグループ戦を観戦しててくださった。前回のショーでこぼに見つかり、ひどいことになったので、今回は見つからないようにビデオを撮るのが必死・・・毎度、「いけるか!?」と思ってダメで、がっくり!となるのだが、今回はビデオ撮影に妹と逃げ惑い、笑い、こぼも楽しそうでいいショーしてるわ、とほのぼのした気分だった。



結果、グループ1席。

「ぐぅ。(;_;)」

総合まで残る事ができた・・・長かった・・・総合が見たくてどれくらいあっちこっちへ行っただろう。どれくらい橇トレで走っただろう。。。どれくらいグルーミングで感激していただろう。。。総合だった。

グループ戦突破など夢にも思っていなかったので、ビデオの残りが8分とかになっており、選んでの撮影になっていた。

<<総合ムービー>>


「5グループ代表はアラスカン・マラミュートです!」この言葉に脳髄を熱くした。こぼのトライアングルは完璧だった。審査員の前に戻ってのスティは最初にカードをもらった和歌山のドッグショーを思い出させた。

「こぼ、成長したね〜(*^_^*)」と思っていたら、KING候補の3頭にピックアップされた。そこからはほぼ記憶がない。ただビデオが回っていた。

<<KING戦ムービー>>

そのままこぼはKINGになってしまった。。。
「KINGはアラスカン・マラミュートです!」えらいことになってしまった。

メスの総合が始まった。
KINGになった!というメールをこぼのショーを追ってくれている方たちにメールした。
みなさん(@_@)さすがに驚いていた。。。。

QUEEN戦でランちゃんがピックアップされた。妹が「あのコーギー知り合いのコーギーじゃないの!?」「どえらいことになってきた・・・・」

そのままランちゃんがQUEENとなる。

ブカのボスさんに「こぼがKINGでランちゃんQUEENだ!!ハス馬鹿さんに連絡して!!」
ランちゃんと知り合いになったのはハス馬鹿さんを通じてなので、この2頭がBISを争うという信じがたい事実をいちはやく伝えないと!と連絡してもらった。
 

<<BIS戦ムービー>>


BIS戦では、ランちゃんが選ばれ無事終わった。。。。

 


ランちゃんのお立ち台




 

私が勝手にマラミュートに対して思い描いたこと、それをどんどん具現化していくこぼ。。。こぼの繁殖者であるCarmenと、KINGだったことをひとしきり喜び、こんなことを話しした。

「こぼはね・・・Carmen、、、
 もし、いいマラミュートが手に入ったら
 もし、そのマラミュートがしっかり走ってくれたら
 もし、そのマラミュートがショーもやってくれたら
 もし、そのマラミュートが。。。こぼは私が思っていたことを全部本当にしてくれる犬なの。」

Carmenは
「私はあなたが言っていたことをどんどん実現していく姿に感動しているし、こぼががんばって、それについていっているのを誇りに思っている。
すごいと思っている。
私はあなたとこぼからいろいろなことを学んでいる。
それは私と私の犬たちに役にたっているのよ。」


どんな些細なことでも、どんな大きいことでも、私とCarmenはとことん話し合い、励ましをもらい進んできた。私とこぼとCarmenの出会いは運命だったと間違いなく言える。

 

帰って来たら、もう目が開けていられないくらい眠いー。
お疲れ〜。



もう十分マックスで走ってきた、ここらでゆっくりしようか?こぼ。