番外編 はなの繁殖(2)

 
 

繁殖への道(2)

私のはなの繁殖の決心は付いた。次に考えること・・・。

どんな生き物でも生まれてきたからにはその命を継承する権利があると私は思っている。

はなは純血種である。私ははなの相手が誰であろうとかまわないと思っている。私の子供の父親は日本人である必要があるのか?人間ならいいだろう。。。。と同じである。

近所のオス犬、雑種なら手放しで喜んでしまうかもしれない。遺伝子疾患もちの可能性が低いからである。健康な子犬が生まれる!雑種第一代F1は優秀なことが多い。いいことばかり。とは常々考えていることだがこれで済まされないのが今回の繁殖である。

いろいろ感じてみたいことがあるのではなには申し訳ないが相手はマラミュートに限定させてもらう。

 

ここで考えなければいけないことがある。

はなはマラミュートとしてどうなのだろうか?「繁殖させる価値のある犬なのだろうか。」

雑種の子犬を生むのならそれでいいが、はなにマラミュート子犬を生ませるのならそれを疑問に思う人は多いと思う。

 

ここからは繁殖者個人個人の考え方によってくるところなので考え方の1つとしてお話したいと思う。

スタンダード的にはなはどうなのか?マラミュートのスタンダードの起源、なぜそうなのかはどこに問い合わせてもはっきりした答えはもらえない。決めた数人の人たちはもう遠い歴史のかなたにいらっしゃる。

それで現在の犬を計るのはどうかとも思うが、それしか数値で計れないのでそれを使おう。はなは”一応”体重オーバーで済んでいる。規格外の犬である。痩せさせれば可能であるが意味がないので今の体重は守る。

細かい点のいいところ悪いところは認識しているつもりである。

ある方が私が繁殖を考えている話をしたときこんな事を言ってくれた。

「繁殖の唯一の意義は犬種をよくすること」と何かの本で読んだ、と

私は一理あると思っている。

 

ゴールデンやハスキーがたどった道をマラミュートがたどるかどうかはわからないが可能性は多分にはらんでいる。何も考えていない人が友達同士の犬で繁殖させたときそれが続けば犬種はだめになっていく、立て直すのはどれくらいかかるのか想像を絶する。

私が行う繁殖がその”犬種をだめにする”荷担をする可能性もある。

「良くする」=「規格外のはなを繁殖させない」ではなくはなを使って繁殖させたら良くなる方法を探したいと考えている。

スタンダード候の犬を繁殖することに加え、作り上げていくビジョンが純血種を守るのには必要なんだろうと思っている。

 

はなの欠点をなくし、いいところを出せるオス相手の欠点をなくしいいところをはなが出せる・・・そんな形の繁殖は可能なのだろうか知りたいところである。

はなの比重の重い骨太なところは残したいが細い形のいい相手と合わせて形がよく太い犬を作りたい。まあ、普通で考えれば私は頭が大きいので相手の人は小顔の人を選び品種改良を試みても小顔が出るとは限らない・・・・・・。

得てして、欠点ばっかり似るものである。それはみなさん人間の繁殖で実証済みかと・・・。

それを考えれば繁殖も夢の話なのだろうが・・・・・でも確実に似るわけだから何かに期待してしまう。

はなの交配候補はもう決まっているのだが、私がこのオスがいい!と選んだものはほとんどブリーダーに”ノー”と言われた・・・ただ単に私の好きなマラミュートだったり、血統のことを考えていなかったりで・・・・私は完全にはなのことを忘れていた。

 

はなの持つものをうまく出せるような相手のいいものを出せる交配が出来ることを願っている。