第48章 How to train Her, again.

 
 

How to train her, again.

はながゆみちんに噛み付いてから数ヶ月が経っていた。

はなは実家から戻りいっしょに暮らしていたが他人に反抗的な態度を取るのは変わらなかった。

ゆみちんの行っているドッグスクールにアメリカから講師がくるということで「何か聞いてみる?」と言ってもらった。

早速仕事をサボって磐田へ・・・・いろいろ話を聞いてもらった。

・はなの育った環境

・最近の私とはなの生活

・ゆみちんに噛み付いた時の状況

・はなが私と同年代の女性のみを排除対象としていることなどなど・・・

はなが私を観察して仲良くしている人を終わりがけに狙うというのを興味深く感じられたようで詳細を聞かれた。

<教えていただいた内容>

犬は人を噛むとき、必ずサインを出しているのでそれを見落とさないこと。

はなが排除したいと思う人(最初は犬の扱いに慣れているトレーナーとかに頼むのがベスト)に協力してもらい訓練を地道に繰り返すことと言われた。はなが排除したい人にはなを触ってもらったり、はなが嫌だと思うことをしてもらう。

はなは嫌なことをされてはなの頭にしわを寄せたり唸ったりそれ以前にはながにらみ出したらボールやおやつをさっと出してはなの気を散らし楽しいと思わせる。

これを地道に繰り返すことによりはなはだんだん他人にも心を開いていくだろうとのことだった。

焦って強行なしつけに出たりしてはだめとのことだった。

繁殖させると心がやさしくなるということを言う人もいるがそれはまったく関係ないのでそれで繁殖するのはノーセンスである。とも言われた。

残念だが私には気長にそれをしてくれる、協力してくれる人がいなかった。間違って噛んでも問題ない人・・・同じ年の兄嫁・・・何回かはなの頭を撫でてもらいやったが、彼女がうまく逃げれると思えず断念していた。

マラミュートに限らず犬は飼い主と過ごす時間が少なくなれば荒れる。

それがどの方向に出るかは犬によって違うが、はなは少ない私との時間を明らかに私を独占するために他の人間を排除に出ていた。そこも直さなければいけなかった。仕事を減らし、はなと過ごす時間を増やし・・私が取らなければいけない対応策はたくさんある。

レースの会場では人とはなが接触しないようにして興奮した状態での事件の再来を防ぎ、ゆっくりとした時間ではなをトレーニングしていこうと思った。

2度とはなに人を噛む経験をさせないために私は努力をしていくことになる。