nojiチームニューフェイスこぼ登場!

 
 
 

こぼ登場!


待ちにまったチームnojiの新人、こぼがやってくる。
はな6歳、サラ優3歳・・・次世代を担うニューフェイスである。



はなは生まれていた子犬を買った。
サラ優はうちで生まれた犬をそのまま飼っている。


こぼは・・・この両親の子犬を欲しいと思っての・・・繁殖を待って待っての子犬だった。


こぼとの3年に渡る長い馴れ初め。

マラミュートを飼い始め6年、いろいろなマラミュートを見て私の中では理想のマラミュートモデルがあった。それ以外は受け取れないくらい理想のマラミュート像がある。

そんな私の理想像・・・英語のマラミュートリンクにリンク先のモデルになっている犬がかっこいいなぁ。とず〜っと思っていた。いつかこんなオス飼って見たいとず〜っと思っていた。その犬舎のHPからその犬の写真を印刷して持ち歩いていた。



そしてそんな中、何回前のアメリカ旅行で行ったドッグショーでたまたまその犬舎の犬がきていた。広いアメリカのたった1つのショーで出くわす!こんな偶然2度とないと関係者を捕まえ話しをしてもらった。


その中でじっくり話しができたのは私が持ち歩いていた写真のオスの子供を持つ人だった。

そんな運命を私は逃すわけには行かない。

素直に辿ることにした。日本に戻ってからもメールを通してオスを分けて欲しいと話をした腹を割って話をした。ブリーダーとは同じ感覚、考えをもっていないと必ずトラブルになってしまう。離れているのですべて内緒にできるものなのかもしれないが、こぼがどう育ってどういう活躍をしているか犬を出した方に胸を張って言えるようにしなければいけない。全部を話して納得してほしかった。

日本のマラミュートの歴史はアメリカから金に物を言わせいい犬を買い叩くという荒業から始まっている。日本人というだけで返事すらろくにくれないブリーダーも多い。あるいは日本人と聞いてものすごい値段を吹っかけてくるブリーダーもいる。

そんな中、実際に会って話をしたことは大きく私を助けてくれた。
その後の何回かのアメリカへ行ったとき訪ね毎回話しをさせてもらってきた。


ポイントは・・・

「そのオスが住む予定になる日本は狭く名古屋は暑い土地になる。」
「そのオスを繁殖に使う可能性もある。」

大切な犬を出してもらうのにこの2点は納得して欲しいものである。


そして私からの要求は

「マラミュートとしての形の弱点・・サラたちが持つ頭部の小ささとフロント・前足の狭いつき方、その弱点を補うオスを出して欲しい」

これから飼う犬たちに関わってくるブリーダーとの関係・・・私はこぼのブリーダーとは話をきちんとしてこぼを迎えたかった。



マラミュートは橇犬である、マラミュートのスタンダードはそのためのスタンダードである。

橇を引いてしっかり走るポイントはサイズ足腰・・・それを見極め体感している繁殖者はマラミュートの本当の力を知ってはじめてその犬種をよくすることができる。

そして何よりも大切なのは犬の持つ性格。日本ではマラミュートは「唸る犬」で当たり前である。多頭引きで何頭も連ねて走るのはありえない。しかしアメリカの橇をしている犬舎の犬は性格を重んじるので10頭引き以上できる犬たちである。

アメリカのメジャーな犬舎はストームクロードはアイディタロッドにマラミュートだけで参加している。16頭のマラミュートで参加である。しかもほとんどの犬がショーでアメリカチャンピオンである。

 

橇を引いて走るだけの体を持っていること、橇を多頭でできるだけの安定した性格を持つ、それが正しいマラミュートの形でありそれを追求する正しいブリーダーの姿だと思っている。

こぼのブリーダーとそこ犬たちは私の理想とするマラミュートだった。

そしてそう思っている私のために私の活動している内容もすべて話し納得してもらう必要があった。あなたの犬はこういう形で使われる・・・^^;
 


私たちの活動を一番に理解してもらったのは2003年ははなたちと本州の大会に出た様子が載った愛犬ジャーナルにだったかもしれない。橇もアジリティもショーも犬にまつわるすべての活動が載っている愛犬ジャーナルの質の良さ、日本で活動している人たちアメリカにも劣らないと認識させるものである。

 


条件が出た。

「繁殖するなら優たちの血統証を調査しクリアを調べること。OFAアイチェック等の固体の検査をすること。これらで証明されなければ繁殖はしない。」
「渡す子犬が成犬になりあなたが求めるオスに育たなかった場合、犬を返却すること。」

犬を返却するという発言は・・・・
一時期日本に入ったたくさんのマラミュートのその後が分からず、アメリカのブリーダーたちが「日本は犬を繁殖に数回使ってその後殺される」と思っている人も多く、そんなことも含まれているんだろうなぁ。など思っていた。


こぼは私の犬になるので優たちのクリアナンバーが取れなくても、その犬が理想の形にならず繁殖しなかったとしても私は犬を手放すことはない。一度仲間になった犬を手放すことはない。

条件の「こぼは私の犬になるので犬は戻さない」と1つ断り、
「繁殖するならクリアナンバーを取得する」だけになった。

マラミュートは認定されてから15〜17世代でオリジナルの犬から血統証が続いているその血統証を辿って行けばサラ優にマラミュートの遺伝子病を持つラインかどうかが見分けることができる。グレイの両親・はなの血統は曽祖父母・祖父母の代でAKCの犬になる、そこまで渡して調べてもらうことになった。5世代の血統証も送った。調査段階ではあるが数頭を残しほぼクリアである。

1つ1つじっくり条件をクリアしていくのは楽しかった。

 

2003年8月末 交配したと連絡をもらった。生まれてくるのは11月の最初・・・・だんだんこぼに会う日が近くなって来ていた。11月に入ってからはほぼノイローゼのようにメールを送っていた。



もし、オスが選べるだけ入っていなければ・・・もし、オスが1頭も入っていなければ・・・今の私の環境では次を待つ余裕がない。運命を信じよう、無理をしたらきっと犬たちが痛い目に遭う。最高の条件でなければ今の3頭のままで行こう。

HPで「この犬!」と思ったとき・・・ショーでブリーダーと会ったとき・・・これが運命でないのならそれはそれでいけばいい。そう自然に思えていた。



11月8日「あなたのこぼがいる確立が高いわよ」とオスが4頭生まれた連絡をもらった。


生まれる前の話し合われた各条件、それをクリアにするための努力・・・さらにこぼが生まれてからが厳しいものが続いた・・・・



ブリーダーと交わされる契約書・・・・60近い項目1つ1つをブリーダーと話し合っていた。そのやり取りでは私は私の中での犬関わりを1から考えさせられ、見直さなければいけないこと思い直さなければいけないことがたくさんあった。

 

こぼを繁殖したら・・・・私が生まれた子犬を全部飼えれば問題ない。どんな犬でもいいだろう、全部私の犬である。しかし、今の私では少なからずとも出さないと暮らせないので子犬は一部を残し出すことになる。その時私は子犬たちの新しいオーナーさんに一流のマラミュートを持って欲しいと思っている。

それはグレイとはなの繁殖でも同じだった。トップアスリートのグレイと骨格自慢のはなでアスリートなマラミュートを出 しそれぞれのオーナーさんにドッグスポーツをマラミュートで楽しんえればと思っていた。結果はギグの年間ランキングを見ていただければ十分証明されている。

 

私はマラミュートの存在をみんなに知って欲しいという希望からこのページを立ち上げ、いろいろな活動に顔を出している。

マラミュートは愛すべき犬種だ。
しかし、マラミュートのサイズが大きいこと・・・

犬に何か問題が出たり病気が出たら財産食いつぶす。
性格が破綻していたら一生檻の中か処分への道しかない犬種でもある。

健康であること性格がいいことが大前提での犬種だ。

グレイ&はなの次の世代もそうである。私の犬のマラミュートとしてのマイナス面を必死で補い、やっと現状維持なのかもしれないが、この努力がいずれ実を結ぶと信じて私はブリーダーから出た条件を必死で追った。



この長い長いプロジェクトは一旦マイルストーンを踏んだ。

しばらく4頭で暮らしていくのにガタガタするだろうが、4頭それぞれの気持ちを信じて犬たちに任せていこうと思う。

よろしくね!こぼ!!