野宿の旅シリーズ 北海道編 2

 
 

 

4日目

富良野

石狩川

帯広

富良野から帯広に抜けた。十勝平野で十勝温泉に入った。石狩川ではなと遊び本当にはなを下ろしては遊び、一緒に走っての楽しい時間が続いた。

 

エスキモー犬・・でかい。

ひ・・・ひつじだぁ!

帯広の動物園にエスキモー犬がいると聞いて見にいって来た。植村直巳が連れて行った犬の子孫らしい・・・でかかった。博物館が併設されていてじっくり見させてもらった。

「唯一名前を付けていなかった犬がクレパスに落ちて死んだ」と言っていた。言霊は本当に重要だ。

帯広では私が行きたくて仕方なかった帯広畜産大学の周りを相当うろうろした。

北海道に来てもやっぱりボール投げ

帯広市内の公園ではなと遊んだ。これまたガラガラ・・・どうなっているかというくらい人がいない。名古屋が混み過ぎか・・・・

連日の遊びに公園5軒はしごではなはグロッキー。降りないの?といってももう降りてくることはなかった。今日は終了しておこうか?

はな・・疲れたよ〜。

5日目

帯広から池田を抜けて足寄に入る。私が北海道で一二を争う綺麗な場所だと思っているのが足寄美麗だった。足寄で足寄温泉に入りノンビリする・・・そのまま阿寒湖に行きお決まりのまりもを購入した。ここらへんは観光客もぐっと多くなるので足早に抜けた。

ここで次の目的の標茶・浜中のムツゴロウ大国に行く。私は高校出るときにここへ2回履歴書を送っている、残念ながら採用はされなかったが働きたかった場所は確認しておかないと・・・と言って来た。

そのまま知床をかすり網走に入った。知床にいる間、はなは私の歌う「知床旅情」を聞かされるハメになる。

網走・・・ここはきっと2度と行かないと思わせるところだった。夜遅くに網走についた・・・まったく野宿をする場所がないので網走から再度出てパーキングに停まった。これがまたやっかいなことに暴走族が集会をはじめてしまった。

うるさくて寝ていられない。仕方ないので再度網走に入った。やはり安心して車を停めるところがない。

王道に出ることにした。
なんと網走駅前。
バス停に停めて寝た。

6日目

朝起きて・・網走に来たならやっぱり行って置かないといけないのが「網走刑務所」。

開館前に展望台のところで朝食を取ろうと山道を登り始めた。登っている途中で「ガクン」と車が大きく左に傾いた。何事?!降りて見て見たら・・・アスファルトの下が空洞になっていてアスファルトに穴が空き・・・左側2輪脱輪した。

しかも2輪とも地に付いていない状態だった。

OH!NO~!!

はてはて・・・携帯を見ると無論圏外。

はなは車の中で大騒ぎをしていた。
何?何?どうなっちゃった?!?!

私は呆然とくるくる回る前輪を見ていたが「仕方ない・・・」と覚悟を決めた。3時間かかっても出なかった場合はなと2人で下山だ!と脱出を考え始めた。まず大きい石を地面から前輪後輪に積み上げ始めた。タイヤにつくまでいくつもあげて後輪にジャッキを噛ませてジャッキアップで持ち上げた。

車に乗り込みエンジンかけて前に出るとガクンと再度脱輪する。しかし30CMは前に進んでいた。それを地道に進めて地面のあるところまで車を動かした。はなは30分くらいは車の中にいたが私のしていることがあまりにも楽しそうに見えたらしく出せと大騒ぎ・・・こんな山の中、エキノコックス汚染地区だったらどーすんの?と思いながらも出さずにいられず・・・車から出した。周りは熊笹の群生でもありはなは出たり入ったりしていた。

1時間たったところで岩積みにクタクタになった私はコーヒーを入れてブレイクとした。

15分くらい休憩して再度の作業・・あと数回で道路に乗れるとことまで来ていた。落ちてから2時間後、最後の一押し車は道路に乗り進んだ!「やったぁ!」奇声を上げながら車から降りた私に驚いてはなは笹の中から飛び出してきた。「はな!出たよ!!」狂喜乱舞する私にはなも飛びついてきた・・その顔を見たら赤いダニがびっしり!「ギャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」車が上がったときより大きな声で叫んでしまった。

 

いい事が1つもなかった網走をあとにした。