第22章 北海道野宿の旅’99 (1)

 
 

初めてのショー挑戦ショーが終わり、あっという間にGWがやってきた。恒例となったはなとの野宿旅へ出かけることとする。

今回は7日間という短い期間なのでそうあちらこちらへ行けない。予定をきちんと立てることとなる。 野宿の旅に出る前の日はなぜか必ず飲み会となり飲み過ぎてしまいその日の夜出発はなかなかできない。今回もそうだった。

北海道までのルートは名古屋から中央道を通り、上越市に出て新潟まで行く、その後は7号線をひたすら青森まで走る。16時間の走行時間となる。

はなを休ませるために途中途中で止まるので20時間を見ておかないといけない。 今回は札幌でりきファミリーに会うのでその時間だけは厳守となった。

野宿第3回の私たちは過去最軽量の用意で出発した。今回もいい旅になるといいね!とはなに話し掛けると彼女はぺろっと私をなめた。

葉桜の名古屋を出て北へ北へと上がっていくと桜が散ったところ、満開なところ、そしてつぼみの地域までと桜前線を追いかけているようで年に2度桜を楽しめる贅沢な旅になった。


はなとのささやかなティータイム

その日のうちに山形まで行くことができた。 不思議なことに去年4ヶ月のはなを連れて旅した同じところにずっと止まっては食事をしたり遊んだりであの旅行を追っているようだった。違うのははなの体重が20KG→42KGになり、子犬ではなくなっていることぐらいで去年と同じ 2人で山の中を走り回った。


うれしくて走り回るはな。


去年もここで写真撮ったね

山梨では風景は果樹園ばかりで新潟、秋田のあたりは水田が続き、青森に入ったとたんりんご畑になる。北海道に入れば広大な畑と牧草地が続く。小学校の時勉強した各県の特産物情報もまんざらではないなあ…と感心した。

函館では土方歳三派としては五稜郭は毎回寄ってしまうところとなっている。さくら祭りの準備の中はなはつぼみの緩んだ桜の下を散歩した。

はなは車の中での寝泊まりも慣れたもので寝支度をすると彼女も寝る気分になって体を私に沿わせて寝る。普段外飼いをしている犬なので室内犬のように添い寝ができるのも野宿の旅ならではで、本当に幸せになれる。

<道の駅 朝日 森 泊 >