揉め事発生

 
 

 

揉め事発生

優とはなが喧嘩をした。

原因は・・・・・私がはなとじゃれているところに優が割り込み、調子に乗っているはなは優を子供にするようにアキレスを噛んだり無意味に押さえ込んだりした。

優は激怒して「止めろ!」とはなに威嚇した。

はなはそんなの許すわけもなく、そのままガウガウが始まってしまった。

以前の優ならごめんなさいポーズで終わらせるのだがもう大人になってきているので止めなかった。

サラと優のガウガウはサラの速攻ごめんなさいポーズで終了するが、はな優の喧嘩は終わりそうにもなかった。ガウガウと喧嘩する声が続き、近所の犬にも波及して遠くからも吠える声が聞こえてきていた。・・・タロも速攻監視台に駆けつけ吠えていた。

普段3頭ノーリードで庭にいる間、カラーはつけていなかった。ガウガウやっている2頭の首を後ろから皮を掴んで引き離そうとするのだが、離れないし瞬間離れても、すぐ磁石のように引っ付いてしまう。手元にあったすのこを入れてみたが入るわけもない。

このまま手を入れて噛まれたら仕事に差し障るとか・・・結構落ち着いてはいたがなんせ40kg近い2頭立ち上がってとっ掴み合っている2頭に押し倒され私も転んだ。

はなの首を両手で掴んで引き、優に蹴りを入れたら優は我に帰り、そこに「ハウス!」を入れ、バリケンの中に優は入ったのだが・・・はなを掴んだままバリケンの扉を閉めにいくとはなが再度優にガウガウし始め優も出てきてしまう。はなを掴んだまま下がり少し離れて2頭の頭を冷やさせた。

5分はガウガウしていただろう。

全員バリケンに入れてしばらく家に入った。その後、餌をやった。まずおなかをいっぱいにしてやろうと思った。3頭はいつもの通り夢中で食べた。バリケンの扉を少し開けて家の中で様子をうかがっていると自分たちの判断したタイミングで出てきた3頭。

3頭とも近くに座っていのだが誰1頭として目を合わせようとしない、緊張した雰囲気が続いた。その次の日、寒い雰囲気は続いていたので乗鞍・平湯へ犬たちを走らせに行った。

今後の対応として、私一人で止められるように全員常にカラーをつけること、カラーを掴んでそのまま係留できる場所を何箇所か作ること・・・それ以前に犬たちに揉め事を起こさせないようにすることだ。

私は今回の2頭の順位付けに決着を付けさせなかった。サラを見ていると完全に負けたときその後の生活に影響してしまう。2ドッグも難しくなる・・・はなが負けたときもはなの精神的ダメージもあっただろう。犬舎に1頭1頭分けて飼うしかなくなってしまう。

もしそうなるのなら私の犬を飼う意味もなくなってしまう。メスを複数飼うことで予想のできる事態だったが、優が真剣に反撃することを甘く見ていた。

 

その後の3頭を見ていると、優を怖いと思ったはな、はなを怖いと思った優、2頭とも怖いと思ってこの寒い雰囲気を払拭したい、おどけてみせるサラ。はなと優は同じような状況になりそうになっても互いを避けて揉め事を回避していた。

はなが寝ているところを通らないように優は遠回りをした。優が私に甘えているときははなは側に来なかった。犬たちにルールができていた。

そういえば・・・サラ優が私にまとわりついているときにいつもはなは1歩引いて見ていたのを思い出した。帰ったときにはなが一番先に挨拶できるように、優が後ろに下がってオーゥと鳴いていたのを思い出した。

これまでも今も3頭が3頭のことを尊重して暮らしていた。お互いに気を使って暮らしていた。そんな3頭を見ていると胸が潰れた。一緒に暮らしている犬同士の喧嘩は絶対にダメだと痛感した。

あれから1ヶ月が経ちはなと優は・・・・ 昔のようにはなが優を子供扱いすることもなくなり、優もボスはなに何もかも譲りと お互いを気遣った生活を送っている。

 

以前より私は彼女たちを信頼している。