ケンネルコフ

 
 

 

ケンネルコフ

多頭飼いを始めると、今まで起こらないことが起こり色々経験する。その多頭でいろいろ始めるとさらにいろいろなことを新たに経験する。このケンネルコフ騒ぎもその1つだ。
 


2005年12月 ある日、こぼが咳をしていた。野太い声をしたこぼの咳は近所に響き渡っていた。ゲホゲホゲホ、最後、ゲェっとタンのようなものを吐いていた。私は即、Carmenにメールをした。

「こぼが咳くんだけど・・・」
「ケンネルコフね。ジョジョは何ヶ月だっけ?」
「5ヶ月」
「なら、大丈夫だと思う。みんなに次々うつって行くから獣医で薬をもらうといい」
 

<<ケンネルコフ>>

・ウイルス性の伝染病
・潜伏期間は1週間〜10日
・感染方法:唾液や痰からの飛まつ感染
 気温の低い時期、空気の乾燥に伴い、感染率があがる
・子犬の感染に注意
・インターフェロンが有効

ちょっと調べたところ、こんな感じで分かった。
 


Carmenがジョジョの年齢を聞いたのはここにある。咳くことにより子犬の体力が奪われ衰弱死する。ケンネルコフの恐いところはここだけと言っても過言ではないだろう。こぼたちもジョジョ含め全頭ワクチンは打っている。ジョジョもワクチネーションの完了する4ヶ月は済んでいる。問題はジョジョの体力・・・大丈夫と踏んだ。
 


こぼたちが摂取しているワクチンは9種、以下の病気を予防する。

<<ワクチン>>

1.ジステンパーウイルス感染症
2.アデノウイルス I 型感染症(犬伝染性肝炎)
3.アデノウイルス II 型感染症
4.パラインフルエンザ感染症
5.パルボウイルス感染症
6.コロナウイルス
7.犬レプトスピラ病黄疸出血型(イクテロヘモラジー)
8.犬レプトスピラ病カニコーラ型
9.犬レプトスピラ病へブドマディス


3.アデノウイルス II 型感染症、がケンネルコフに効く。基本的に型が完全一致していない限り、完全に防げないのだが、これを摂取しているだけでも症状は軽くなるということだった。


伝染病なら獣医に連れて行くのもどうかと思い、一応私だけで獣医へ行った。「嘔吐物がないと分からないが、喉の炎症を抑える薬を出しておく」とのこと。検査なしにインターフェロンは出せないとのことだった。

さて・・・どこでケンネルコフを拾ったか・・・・潜伏期間の1週間〜10日前。。。東京インターのドッグショーだ。こぼを回収した後も私はこぼを連れてうろうろしていた。そこで拾った可能性がかなり高い。

近所の人に、うちの庭に近づかないようにといい、近所への感染を防いだ。こぼが咳き出した2日後には優が咳きだした。こぼもまだ咳いている。その3日後、サラも同じ症状になった。こぼは5日ほど咳いていたが、それも収まってきた。メスたちは2〜3日で収まり。通常の状態になった。

最終の感染者はジョジョだった。ジョジョはこぼ発症で隔離もしていたし、夜は家の中に入れていた。しかし、こぼの潜伏期間中は一緒にじゃれて遊んでいたので、そこでもらっているのだろう。

痩せているジョジョがアバラをむき出しにし、咳いてタンを吐こうとしている様子は見るに耐えないものがあったが、ジョジョ自体はいつも通り元気だった。バリとか閉鎖された場所に入れて湿気を保ってやると咳きも止まって楽なようだったので、仕事にも連れ出し、車の中で待機させた。ジョジョの体力確保だけに集中した。ジョジョも4日ほどで咳きをすることはなくなった。

嵐は去った。



もしうちに子犬のいる時だったら。。。全滅を意味する。子犬がいる時期、老犬がいる時期には他の犬たちも健康であること。。。。多頭飼いの基本となることを学んだ。