流木を拾って遊び、広いところを走り回りこれまた半永久的に遊ぶ
はなにとってはどこでもいいのかも知れないが、広く自由に走れる場所が多く
走っても体が熱くならない気温はやはりここが一番である。
熊か〜と思いつつ知床を走っていたらヒグマの生息地という看板を見て・・「はな!ヒグマだよぉ!」と声に出してしまった。「ツキノワグマとかじゃないのよ、ヒグマ!グリズリ−の世界!」『ヒグマを見かけても餌をやらないでください。』の注意書きに、
「餌って右足とか左手とかかねぇ!うきき!!」と興奮気味にはなに話し掛けてしまう。
車から降りてヒグマに餌をやるシーン見てみたいもんだ。
何があるか良く分からないまま・・・カムイワッカの滝へ行った。登っていく、はなは大好きな川登りのはずなのにあまりその気ではない・・・・私も登って行くと気が付いた、川は水ではなく温泉の湯が流れていた。そりゃ嫌だよねぇ。と言いながら私はその温泉に入りたかったので上りつづける。
しかし、途中の一枚岩にはなを登らすのを断念。滝の水熱くなって来てたのできっと近くまで来ていたんだろうけど・・はなが降りるのを考えるとこれは登れない。
『登山』私ははなと一緒にしたかったことでできなかったことである。犬は降りれないと判断すると最後、飛んでしまう。平地ならいいが飛び降りる先も岩地である場合怪我をさせてしまう。
ここで断念、引き返すことにた。まあぬるい滝の水に2人とも温泉気分は味わったからよしとしよう。その後、なんだか中途半端な気分の2人は知床5湖を散策。歩くのが2人とも早いのあっという間に回ってしまった。はなの足跡が犬にしてはでかいし熊にしては小さいと観光客の間で話題になっており戻ってからはなを車につないでアイスクリームを買いに行っている間にはなは人に囲まれて耳をさげていた。「でかい!」に始まって最後はイングリッシュシープドックを飼っていたと言うご婦人のシャンプーが大変だったという話の独壇場だった。
側にはキタキツネも来てたのになんだかねぇ。私はそっちの方が気になったよ。
今日は「旅の疲れを取ろう」とタイマイ叩いてホテルに泊まることにした。フロントの人が「お一人様ですか?」と尋ね、はいと答えると怪訝そうな顔をするわけでもなくキーを渡してくれた。車に戻ろうとすると「お車駐車場に入れますので鍵を・・・」と言われ「犬が乗っているので場所さえ言っていただければ自分で止めます」と2人で車のところまで行き・・はなを見て納得してもらう。
夕食を一人で食べた。
野宿旅行でどうしても嫌なのがこの一人で食べる食事である。犬でも一緒に焼きそば食べている方が100倍おいしい。
カニも一杯ついていたがほとんど残して部屋に戻る。せっかくゆっくり寝ようと思ってのホテルだったのにガキらが廊下を走り回りうるさいわ、久々のベッドで寝付けなく・・・ずっと起きていた。
「子供を放していいのならはなを廊下に放すぞ!」
本当に放浪の旅が体に染み付いてきたようで車の中でしか寝れないなんて・・・いかんいかん。こりゃ今日は眠いぞ・・・。