前記の章にもあるが、私は・・ギグやそりって参加することに意義があって楽しくやるだけのものではないと思っている。ハードなトレーニングをしてきたマッシャーと犬たちが日ごろの練習の成果を出しにきている。その人たちのためにコースを設定して準備しているのが大会関係者である。それを邪魔することは私はよしとしない。
はなの子供たちの飼い主さんたちはどんなものかレースに参戦してみたいという淡い希望ももっていた。私はいろいろな人から教えてもらいレースに”出ること”を覚えてきた。一人で始めるのは厳しいことでもあった。
私は子犬たちの血統書名でもある『G&H Racing Mals』をチーム名としてチームで参加することにした。
目的は2つ
- いっしょに練習して大会会場でもお互い完全サポートに入りサポートも覚える。
- チームにしておけば大会会場でのマナーなど失敗があった場合クレームは私に入る。 マラミュート全体の評価からは離したい。
ほぼ全員マラミュートのオーナー1年生、ドッグスポーツの参加も1年生なメンバーは長年橇をしている人たちから見れば邪魔する以外何者でもない集団だろう。チームにしておけば、私がその場でみんなに少しでもそんなことのないよう努力できる。そして何か問題があったときチームであれば、代表を名乗る私にすぐクレームが入るので謝ることができる。
むらはしさんにも協力をお願いしてこれを目的としてチームにしてグレイとはなの子供を一挙に引き受けることにした。
このチームはグレイの戦歴もあるし、今まで築き上げたむらはしさんとグレイの努力に泥を塗るようなことは絶対許されない。今年一年は子犬だしまだ何をすべきか理解していないところなのでこの先1年のもたもたは仕方がない、来年同じようにもたもたしているなら速攻解散というチームだ。
そんなつもりでチームを組んだ。そしてデビューだったのが石川ギグだった。デリカが行った先のビス家も北海道からの参加だった。G&H Racing Malsを名乗る犬が総勢11頭、一挙に大所帯となった。
会場入り、エントリーをするとはなが1番となっていた。3頭も1ドッグに出る私は主催側の配慮によって3頭離して貰っていた。しかし!はなにどんどんスタートしていく犬を見せ、今から走るんだってことを教えたかったが・・・仕方ない。
スタートを切った。はなは前半お散歩モード。。。私の掛け声に1/3過ぎたあたりで自分がギグに出ていることに気が付き軽いギャロップで走り出した。ああ、一番でなければもう少し速かった・・・致し方なし。
はなを戻し優を連れてきた。
スタートの見えるところで他の犬の「3・2・1・GO!」を見せて声をかけた。優は少し反応していた。
しかし日差しが強く、体調の悪い優を日陰に非難させたりしているうちに次が優の出番となってしまった慌てて優を連れて行った。
これが私が犯した大きなミスであった。
優はゆっくりスタートに並んでいっしょに出るはずだったのにいきなりスタートに並び、抵抗を見せたので主催者側のスターターに取り囲まれてしまった。男の人に囲まれてしまった優はもうだめである。
暑さにやられてぐったりしているところに怖くて座り込んでしまった。一周回る間優はほとんど走らなかった。私が降りていっしょに走ると自転車を持っててくれた人がぶっ飛ばされるくらい引いた。しかし自転車に乗るともう走ろうとはしなかった。
優が美瑛、北軽井沢、森町をこなしてきたこと・・・練習したこと・・・全部ぶっ飛ばされる私のミスであった。
最後はサラだった。
サラはスタートに並んでいる最中、前の他の犬の「3・2・1・GO!」に合わせ声をかけたら暴れ私は押し倒されて左半身に青あざを作ることになる・・サラはいけそうだった。
私は優の失態にダメージを受けていてサラに集中できずノーぺダリングゾーン前でも失敗してしまったがサラはそれまでちゃんと普段通り走ったのでもうよかった。
ブルーな気分で午後を迎えた。
サラ優の2ドッグ・・・スタートに並ぶ前からネックをつけてしまった。
これでサラは萎縮してもう歩けない。それを無理に引っ張ってたら優が怒り・・・ガウガウ。再度の失態に速攻棄権した。2頭は並んで走れるだけに再度の失敗だった。スタートのタイミングの難しさに・・・つぶれた。
<<以下の写真Alexご夫妻が撮ってくれました
これだけ写真がきれいに揃った大会もないです!
ありがとうございました!
なので、Alexの出走シーンはないです。
Alexの写真募集中!!>>